第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
第8章
第9章
第10章
第11章
最終章
「私 この世で一番大切なものがわかったわ。
だからニューヨークに来たの。
この街であなたと一緒に暮らしたい」
今日子はそう言うと、大沢の胸に顔を埋めた。
ニューヨークの秋は早い。
陽はゆっくりと西に傾き始めた。
大沢はポケットから指輪を取り出して
今日子の細い指にはめた。
「すぐに結婚しよう」
大沢はためらいもなく言った。
(Photo by Yayo)
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