（9月1日）
出発
西の空が茜色に染まり始めた
さあ 出発だ
目的の持たないフライトです
地上にいるすべてから解放されたくて
1枚のチケットを購入した
たどり着いた場所が私の新しく生きる場所
そこでひっそりと暮らそう
昨日までの私をリセットして
そこでゼロからのスタートを切ろう
思い出にばかり生きないで未来に生きよう
がんばる時
哀しい時には微笑んで
泣きたい時にはおしゃべりになり
うつむきたい時には空を見上げる
私はあまのじゃく
いつもいつも反対のことをしてしまう
見上げた空からは素敵な青さをもらって
お日さまは私のささくれた心を包んでくれて
私はもう一度
微笑んでおしゃべりになり空を見上げる
この空
きっとあなたも見ているに違いない
（9月2日）
良薬は口に苦し？
あなたから届いた元気の出るチョコ
一粒食べると沈んでいた心が復活するという
さてさて・・・そんなに甘くて美味しいものなのか
？？？ おやおやこれは ？？？
思いに反してとてもビターな味
そうね 良薬は口に苦しと言うものね
私の為に処方してくださった魔法のチョコ
あなたは私の大切なドクターよ
私はこれを食べるときっと元気になる
（9月3日）
（9月4日）
秋を探して
「秋さん」からメールが届いたよ
川の向こうの「夢架け橋」のたもとで待っていると
さて「夢架け橋」ってどこの橋だっけ？
地図にもなくて ナビする人もいなくて
でもどうしても今日は「秋さん」に逢いたいな
東？ 西？ 南？ 北？
エンピツ倒して倒れた方向に進もうか
ホ〜ラ！ やっぱり東に倒れたわ
東の方角にあなたは待っているのね
「出発！進行！」
「秋さん」待っていて 今すぐ行くから
（9月5日）
あなたは誰？
不思議の国から来たあなたはいったい誰？
私を救うためにここに来たの？
失望と挫折と焦燥の中にいる私に
人を信じることの大切さや
人を愛することの尊さを教えてくれる
裏切られても裏切られても人間を信じろと
報われなくても報われなくても愛してゆけと
そんなことを教えてくれる
とても苦しくて とても哀しくて
それでも私は蝶になれずに人間でいる
だから人間を好きでいなきゃ生きる意味がない
（9月6日）
動き出す朝
月曜日の朝の駅は活気がある
新しい一週間の始まりは意気揚々としていたい
小さな歯車の中に身をおいてまた回り始める
ゆっくりとけれど確実に歯車の中に組み込まれて
あなたはいなくてはならない存在
月曜日の朝の駅が好きだ
そこに集まる人々の顔が輝いているからだ
元気をもらって私も急ぎ足で駆けてゆく
（9月7日）
雨の中を
一昨日は地震でユラユラまるでゴンドラの中
今日は台風でザワザワまるで潜水艦の中
日本列島ちょっとお疲れモード？
雨の中を二人で歩く
あなたが濡れないようにと傘を差しかける
傷ついたあなたのハートに雨が降らないようにと
あなたのハートが風邪を引かないようにと
これからも私はあなたの笑顔を見たいから
「私があなたを守ってあげる」と言いながら
実は私があなたに守られている毎日
秋味・2004
「パパ〜 お仕事ご苦労さま！お疲れ〜！」
とかなんとか毎日のように言いながら
いつも先に夕食を食べている私
でも今夜はあなたを待っていたい気分
初物の秋刀魚を焼いた 秋味を買って来た
さあ！二人で今年の秋味を飲みましょう
コクがあって麦芽の味が濃いビール
秋味を飲む時から秋が始まる
秋刀魚もほどよく焼けた
秋味はこの季節に旦那さまと飲むのが一番いい
（9月8日）
天使のいる街
神戸の街を友人と歩いた
信号で止まってふと後ろを振り返ると天使がいた
震災で多くの犠牲者を出した神戸には
たくさんの天使が住むようになった
何気ないオブジェに天使が微笑んでいるようだった
あなたの心には天使がいますか？
どんな人の心にも必ず天使が宿っています
それをどうか気づいてあげてください
もうあの人はあなたを許していますよ
もともとあの人はあなたのことを好きだったから
とても信頼していたのですから
あの人は本当はあなたの天使だったのですよ
(9月9日）
（９月10日）
緋色に染まる心
何も話さなくていい だから私のそばにいて
秋の黄昏どきはそれだけで寂しくて
たくさんの想いがこみ上げてくる
言葉なんて必要ない だから私のそばにいて
夕焼けと同じようにあなたへの想いは
私の心を緋色に染め キリキリと痛い
何も話さなくていい 言葉なんて必要ない
あなたの息づかいを感じられるだけでいい
緋色に染まる心 あなたへの想い
