August . 3
BGM ・ 蒼い雨
Blue Moon Rain
戻る
次へ
         交差する心


ラセン階段が交差してそこを行き交う人のように
私たちの心と心の繋がりもまた複雑

想いを想いのままに伝えることは難しくて
その歯がゆさに爪を噛むことが多い

ふとした言葉が相手を傷つけ
何気なく励ました言葉が命を救う時もある

いつも誰かと繋がっていたくて
どんなに繋がっていても孤独を拭いきれなくて
人は寂しさの中で生きる旅人

交差点でいつも誰かを待っている旅人

(8月21日)
(8月22日)
       あなたの夢 みんなの夢


昨夜から「24時間テレビ・愛は地球を救う」が始まった
今年のテーマは「あなたの夢 みんなの夢」
チャリティーパーソナリティーの嵐が24時間続く

その24時間テレビの一環として地元でも昨夜から
イベントが始まった
一軒のお店の前で手作り紙芝居をしていた
すべてがチャリティーである

今夜21時には100キロメートルランナーが完走する
「サライ」を歌う会場へと走って来る場面は感動的だ

今年もまもなく夏が終わる
「あなたの夢 みんなの夢」 ・・・ 叶えたい
(8月23日)
        癒される挿絵


久しぶりにハードカバーの本を一冊買った
電車の中ではほとんど眠ってしまう私だが
これではいけないと思ったからだ

肩の凝る本は電車の中で読むには不向きで
よしもとばななさんの本を買った
本の中に出てくる挿絵が最高に素敵なのだ
挿絵に魅せられて本を選んだと言っても過言ではない

何だかホッと癒されてフワ〜と夢の世界へ入ってしまう
「ああ 私は疲れているんだわ」と実感したり・・・

さてさて 内容の方はいかなるものか?
よしもとばななさんは私の期待を裏切らない
      風にさらわれて


いつも少しも気にかけてくれないから
とっても心配させようと
ここに隠れてあなたを待っていよう
そう思ってかくれんぼしてみたのに

待ちくたびれてどこかへ行きたい時がある
風にさらってほしい時がある

どんなに綺麗に咲いていても
どんなに背伸びをしていても
あなたは気づかずに行ってしまう
気づいていながら行ってしまう

夏が終わる前に 風にさらわれてしまおう
待っていてもあなたは来ない
Photo by Yasunori    (8月24日)
         ゴト日


「ゴト日」って言葉をご存知ですか?
大阪人なら誰でも知っている言葉

5と10の付く日は棚卸しや支払日なので車が混む
雨のゴト日にでもなれば車は延々と渋滞する

仮免習得後の路上教習は雨のゴト日に重なり
娘は不合格だった
我が家も二人が車で出勤なのでこの日は早くに家を出る
ロータリーは車・車・車で目が回る

大阪は商人の町 だからゴト日はしかたがない
今日は25日 最もひどいゴト日である

(8月25日)
(8月26日)
       ホットな気分


朝夕少しずつ涼しくなって来た
秋は感傷的な季節だが
夏の終わりはそれなりに寂しくもある

あんなに冷たいものが恋しいと騒いでいたのが
いつの間にかホットコーヒーが飲みたくなる

ちょっと寄り添ったシャムネコカップで
今朝はホットコーヒーの気分なのだ

コーヒーの中に渦を巻きながら溶けていくミルク
それを優しく受け入れるコーヒー
そしていつの間にかコーヒーとミルクがひとつになる

こんなふうにとても自然に・・・・
あなたの心に入っていけたらどんなにいいか
ホットな気分を味わいながら 夏が過ぎてゆく
(8月27日)
          アテネ五輪


アテネ五輪がまもなく終わる
朝起きると「金」 テレビをつけると「銀」のニュース
その喜びに毎朝どれだけのファイトをもらったことか

足の負傷を跳ね除けての柔道・谷亮子選手の「金」
「チョー気持ちいい」と言った100m平泳ぎ「金」の
北島康介選手が200m平泳ぎで「金」の2冠
体操団体の28年ぶりの「金」
身長150cmの小さな体で最後まで走りぬいた
マラソンの野口みずき選手
ここに書けない数々の感動 
ここに載せられない数々のメダル獲得の新聞

究極の中での期待と重圧
一身に背負って晴れの舞台で戦った選手たち
隣りにいる相手と戦うのではなく自分との戦いだ
それは我が人生との戦いなのだ
Photo by Yasunori   (8月28日)
       花火と共に


空に打ち上げられた花火に
私の想いを託してあなたの心に届けたい

こんなにも愛しくて こんなにも切なくて
こんなにも純粋で  こんなにも複雑で
そんな想いをあなたの心に届けたい

夏の終わりを告げる花火
打ち上げられては消えてゆく

届かない想い
ねぇ ・・・ 花火と共に消えるしかないの?
      夏が終わる前に


入道雲がゆっくりと形を変え始め
赤いリボンの麦わら帽子が色あせて
線香花火が残り少なくなって来た

あなたと過ごした夏の日は
レモンソーダーの泡のように消えていき
寄せては返す波のように消えていき
砂浜で拾った貝殻だけが手に残る

明日には南の島から帰らねば・・・

あなたとこんなに近くにいながら
何も伝えることが出来ずに去ってゆく
ヤシの木に相合傘の二人の名前を刻む
ヤシの木は二人の永遠のメモリー

夏が終わる前に
一言だけあなたに言いたかった
「 I  LOVE YOU 」
(8月29日)
(8月30日)
          ブルームーン


今月は1ヶ月に2回満月があたる珍しい月
特に2度目の満月は欧米では「ブルームーン」と呼ばれ
この月をみると幸せになれるという言い伝えがある
その「ブルームーン」が今日30日
次回は2007年6月まで起きないという

月を見ると吸い込まれるような神秘的なものを感じる
かぐや姫の気持ちがわかるような気がする

今宵満月
あなたも私もあの人もこの人も
少し涼しくなった縁側で 熱燗いっぱい 月見酒 
(8月31日)
           花占い


「来る」「来ない」「来る」「来ない」「来る」「来ない」 
花びらを1枚ずつ数えながら花占いをする
あなたとの約束の期限は今日で終わる

きっと「来る」と言いながら
夏の日はジリジリと焼け付くように終わってしまった
来るはずなどないと知りながら
それでもあきらめきれずに待っていた

庭の花たちは私の花占いのために花を咲かせ
いつも「来る」という占いで終えてくれた

明日からは9月
一人で歩いて行かなければ・・・
もう占いなどせずに現実を見つめて歩いて行こう