旬を生きる
夏には夏の風が吹き 夏には夏の花が咲く
どんなに春が温かくても どんなに秋が憂いでも
季節の花は自分の咲く時をわきまえる
だから余計の美しく咲けるのだろうと
花の命は短くて 夏の花はそのほとんどが一日花
朝に咲くとも 夕には萎み命を閉じる
だから余計に美しく咲けるのだろうと
私たちも自分の運命を受け止めて
誇らしげに精一杯 天に向かって咲きたいものだ
自然は身をもって
私たちに素晴らしい教訓を授けてくれる
(7月11日)
(7月12日)
「 開けごま!」
アラビアンナイトの中の
「アリババと四十人の盗賊」の話で
「開けごま!」という呪文がある
四十人の盗賊が洞窟の中に隠した財宝を
その呪文により アリババが見つけ出すのである
扉の向こうに何が待っているかはわからない
けれどそんな呪文で気合いをかけると
幸せが待っていそうな気がしてならない
願いごと容易に叶わず 待ち人来たらず
そんな最悪な運勢の7月
一か八か 丁か半 一度やってみる価値はある
夢を買う沿線
吹田市の江坂駅から堺市のなかもず駅までの
24,5キロを走る地下鉄・御堂筋線
1933年に日本初の公営地下鉄として開通した
梅田駅の利用客は地下鉄としては日本一で
1日の乗降客は50万人を越え
ラッシュ時には2分15秒間隔で運転されている
梅田 難波 心斎橋 淀屋橋 本町 天王寺
そうそうたる駅が並び どこで降りても夢が買えそうだ
大阪人にとっては大動脈の地下鉄・御堂筋線
私はどの駅で降りて どんな夢を買うだろう
今日も第一線で活躍する企業戦士だ
(7月13日)
(7月14日)
それぞれに
夕方公園に行ったら 鳩たちがいた
同じ場所にいながら
それぞれが思いのままに動いていた
この公園がひとつの組織だろうか?
鳩たちにも役割分担があるのだろうか?
家族を小さな組織と考える
子供たちが大人になると個性豊かでユニークだ
血液型も二つに分かれ 星座もみんな違う
考え方も似たところがなくて
自分を曲げないところだけは共通している
けれど不思議と弱き者には
優しくて面倒見がよくて自分を抑えて譲り合う
素敵な家族だと自負している
清く美しく生きる
古来 仏教では蓮の花を蓮華と呼び
お釈迦様がまだ胎内にいたころから
この花に出会っていたという
蓮の台座に座るお釈迦様が多いのも
こうした由来に基いたものである
梅雨が明けると待っていたかのように
蓮の花が一斉に咲き始める
多くの愛蓮家たちが早起きしてこの花を愛でる
泥沼に生えてもなお泥に染まらず
真っ直ぐに立って 清く美しく咲く
その花姿には教えられることが多い
Photo by Yasunori Thanks! (7月15日)
京都にて
夏の京都と言えば祇園祭り
京都流に呼ぶと「祇園さん」と その名の響きから
なんともはんなりとした風情の祭り
そのハイライトは山鉾のちょうちんに灯りがともり
祇園囃子の「コンチキチン」の音色が響き渡る
巡行の前夜まで三日間続く宵山
そして絢爛豪華な32基の山と鉾が巡行する
14日から四条通は歩行者天国となり
浴衣姿の家族連れや観光客ら約19万人が繰り出した
そんな京都に仲良しと行き お扇子に絵付けをした
涼しい風を受けての鴨川納涼床での夕食はまた格別
連日真夏日の京都に山鉾が勢ぞろいした 今日は宵山
(7月16日)
命の重さ
梅雨が明けると同時に蝉が鳴き始めた
産卵から数えて七年目にようやく成虫になる蝉
大空を飛ぶことだけを夢見ながら
長い年月を土の中で暮らす
そして生まれてわずか一週間で命を閉じる
それが運命だから精いっぱい鳴くのだろうか
そう思うと蝉時雨がやけに切なく聞こえてくる
人の一生もまた儚いものだ
始まった時から終わりに向かって歩いている
それが運命だから精いっぱい生きたいと思う
命の重さはどんなはかりでも量ることはできない
(7月17日)
逢いたくても逢えない事情
2004年5月24日に就航した全日空の「ピカチュウジャンボ」
子供たちに人気のキャラクター「ポケットモンスター」を
機体に描いた3代目である
当初から8月末まで 羽田〜沖縄間を1日往復2便しか
運行されていなくて 伊丹空港では見ることは出来ない
9月まで逢いたいと思っても 逢えない私は
こんなおもちゃを買って眺めている
あなたにもどうしても逢いたい人がいるかもしれない
逢いたくても逢えない事情がある
ならば逢いたい人だと思って小さなお守りを持とう
いつかそのお守りが力を貸してくれ
きっとあなたは逢いたい人に逢えるに違いない
(7月18日)
(7月19日)
演出家
早朝に港の「とれとれ市」に行った
海から上がった魚介類が所狭しと並んでいた
主婦はそれを見るだけで腕が鳴り
どのような料理を食卓に並べようかと想いが膨らむ
その時私は創作料理の演出家
人生もまた一人一人が演出家
自分というヒロインにたくさんの人を絡ませて
しなやかに 爽やかに 艶やかに生きることが出来る
またその反対もしかりである
たった一度の人生の舞台では
自分を精いっぱい飛躍させ 躍動させ 輝かせたい
それが優秀な演出家の書くシナリオである
(7月20日)
アヤ&キコ
仲良しの名前はアヤとキコ
幼稚園時代からの幼友達で 今大学3回生
無二の親友で同じ大学に進学できた
波長が合うというか 似たもの同士で
時にはボーイフレンドよりも仲がよくて話しやすい
自分を鏡に映したような
そんな人に出会ったことはありませんか?
ツーと言えばカーと言う 一言えば十わかる
そんな人に出会ったことはありませんか?
出会う人もいれば出会わない人もいる
もしそんな人に出会ったなら
それは奇跡の中で出会った運命の人
大切に友情を育んでいきたい