May . 1
       ゴールデンウィーク


GWが始まった
「温泉へ行くの」 「ディズニーシーへ行くの」
「東北へ行くの」 まだまだある
「バリ島へ行くの」 「タイへ行くの」

自他共に認める聞き上手 盛り上がり上手な私に
昨日からたくさんの出発メールが届く

中でも最高にリッチなのが8日間のイタリア旅行
出発の空港ロビーからのメールだった
「ワォ〜!」 とひとしきり盛り上がって
無事の帰国を祈ると最後に添えた

メールのあと古いピアノ弾きの人形を出して
遠い昔を思い出す
ローマからベニスへ そしてフィレンツェ ・・・
私にとっても思い出だ

友人のハッピーな顔が目に浮かぶ
いい旅であることを祈る

(5月1日)
戻る
次へ   
       お日様の下で


連休は 海へ・・ 山へ・・ 行楽地へ・・
そして故郷へとさまざまに出かける人がいる


最寄の駅前の小さな野外ステージで
こんな光景をみつけた
ボーカルの彼女が爽やかに歌っている
周りにはたくさんの若者たち

野外で集うことがこんなに素敵に輝けるなんて
私も思わず地面に座り込んで聴き入った

久しぶりのお日様の下だった
(5月2日)
         涼を求めて


京都で川床が始まった
緑が眩しいこの季節の京都は見どころ満載
そして情緒たっぷりの鴨川納涼床での夕食は
格別である

季節はめぐり 花から緑へと
そしてまた涼を求める季節がやって来た

昨年の私と今年の私
同じようだけれど何かが違う
そんな当たり前のことをとても感動する時がある

季節はめぐり過ぎた分だけ 思い出が積み重ねられ
めぐりゆく未来に心を馳せる
生きていることを実感する時である

(4月3日)
(5月4日)
         岬めぐり


行き先決めず 目的持たず
ただあなたと二人で列車に揺られて旅に出よう

同じ乗るなら海岸線を走る列車がいい
窓ごしから潮風が感じられるではないか
海を見ていると気持ちが休まるではないか

何を話すわけでもない
居眠りするあなたの横にいて鼓動を感じていたい

岬めぐりの旅が始まった
やっとあなたと二人で旅に出れた
しっかりと結ばれた心は決して離れることはない
(5月5日)
        端午の節句


今年もあなたの成長を願って祝いの宴

0歳の時から記して来た身長ボード
いつしか母さんと背丈が同じになり
すぐに追い越して
父さんと並んでまた追い越した
もう身長ボードへは書き記せなくなった

力仕事はあなたの役目となり 
電球の取替えもあなたの仕事になったね

今夜は菖蒲湯に入り ちまきと柏餅を食べて
まばゆい程のご馳走を作りましょう
せめてもの母心 親心

何だかあなたが眩しいわ
父さんと母さんの大切な大切な宝物
           応援歌


ゴールデンウィークが終わった
束の間の夢物語を味わった人も多かろう
非日常の中で小さな呪縛を解きほぐした人も
いるだろう
一服の清涼感を残して時間が過ぎた

さあ!私も今日から6時起床
否応無しに日常が始まる
あの人もこの人も元の場所に戻っていく

時には自分を見失いそうになるほど多忙な中
それでもあなたの道を進んでほしい

私はいつもここからあなたに応援歌を歌っている

(5月6日)
(5月7日)
          蘇る


株分けしたデンドロビウムが花を咲かせた
背丈15センチほどの小さな茎から
驚くほどの美しい花が咲き 私を有頂天にさせた

すっかりあきらめられた存在で 
この植木鉢には他の植物が寄せ植えされていた
そんな中から蘇るように咲いた花は愛しい

奇跡はやはり起こるのだと照明された
もう咲くことなどないだろう思っていたのに
風のいたずらか お日様の気まぐれか
花のがんばりか 周りの励ましか
幾つもの要素が重なり合って蘇った

デンドロビウムは 私に決してあきらめないで
生きてゆけと示唆させた
        我が家の幸せ度


くるくる回る回転寿司 ご存知ですね
物心ついた頃から回る寿司を食べさせていたから
我が家の子供たちは長い間寿司は回りながら
出てくるものと思っていた

4人で行くと軽く50皿以上食べる
1皿2貫の寿司だから4人で100貫以上平らげる
最高記録68皿・136貫 4人が自爆した日だった

食べたお皿をダストボックスに入れると
5皿に1度景品にチャレンジ出来る
50皿でたいてい2回のラッキーチャンスが訪れ
マスコットをゲットする

我が家のラッキー度・幸せ度は20パーセント
あとの80パーセントは自分で切り開く

20パーセントの幸運に乗っかって
これからもしたたかに生きていきたいと思う
(5月8日)
                     母に贈る言葉


「 おまイの。しせにわ。みなたまけました。 わたしもよろこんでをりまする。
 
かねを。もろた。こトたれにもきかせません。それをきかせるト。みなのまれて。しまいます。
  はやくきてくたされ。はやくきてくたされ。はやくきてくたされ。はやくきてくたされ。
  いしよのたのみて。ありまする。にしさむいてわ。おかみ。ひかしさむいてはおかみ。しております。
  きたさむいてわおかみおります。みなみたむいてわおかんでおりまする。
 
はやくきてくたされ。いっくるトおせてくたされ。これのへんぢまちてをりまする。
  ねてもねむられません。 」


     これはアメリカにいる野口英世宛に 母親・シカが書いた手紙の一部である。
     何度読んでも切なく心に響く。 どんな偉大な人も小さな母から生まれた。

     今日は母の日だ。 せめて今日だけは感謝の気持ちを込めて母に伝えたい。

                「 お母さん ありがとう 」

(5月9日)
        一夜限りの夢


灰かぶりの少女がある日突然
一夜限りの夢の切符を手に入れた
かぼちゃが馬車になり みすぼらしい服が
素敵なドレスになり そしてガラスの靴を履いた

幸せの階段が目の前にある
けれどシンデレラはためらっていた
一夜限りの夢などみない方がいいのだろうかと

その夢を生涯背負って生きていけるだけの
強さがあるのだろうかと

日常の中に置かれた夢への片道切符
あなたなら階段を上って行く?
それともこの場所から零時の鐘の音を聞く?
(5月10日)