April . 3
BGM ・ (散歩道)
オリジナルピアノサウンド
       進む方向は同じ


春霞の中 肩を並べて散歩する
おしゃべりは他愛もない日常のあれこれ
それでも会話は途切れることなく永遠と続く

あなたと私はよほど気が合うのね
小さな日常の出来事があなたと話せば
夢が膨らんで風船のように空に上がってゆく

目的は同じ 価値観も同じ 夢の世界も同じ
似たもの同士のあなたと私
これからも同じ方向を目指して進んでゆける
(4月21日)
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         新しい朝


ひとつ年を重ねる時
私は生まれ変わるのだと思うようにしている
今日からまた新しい自分に向き合うのだと

人生には何度も転機が訪れる
何度も幸せなドラマのヒロインを演じ
何度も哀しい現実に遭遇する
その度に人は強くなり人として磨かれる

この世に生まれて来たことは父と母への感謝
今生きていることは愛する家族や友人への感謝

新しい朝を迎えた
愛しい自分よ ハッピーバースデー♪
(4月22日)
      二十歳の植樹


子供たちが二十歳を迎えた時
それぞれに記念して庭に木を植えた

娘の木は翌年美しい花を咲かせた
その美しさは私に無上の喜びを与えた

けれど息子のために植えた木は
翌年もその翌年も花をつけなかった
息子の未来を予測するようで
安易な気持ちで植樹したことを後悔した

今年その木に花が咲いた
社会人として歩き始めた息子に はなむけの花だ
私は花水木の花の下で 幸せをかみしめる
(4月23日)
         心に響く音


有田川の畔で暮らした歳月は今も時々夢にみる
川の流れにはリズムがあった
アンダンテの流れは私には丁度いい速さ
たくさんの想いを拾ってくれ そして流してくれた

もう一度そんな流れに沿ってみたいとここに来た
都会の地下を流れる小さな川に故郷の川を重ねる
望郷の想いが堰を切ったように流れ出す

もう一度帰りたい 
そしてアンダンテの流れに身を置いて
もう一度心に響く川の音を聞いてみたい
(4月24日)
      今年も会えたね


公園の草むらの中で君を見つけた
春が来たらきっと会えると思っていたよ
私との約束守ってくれたんだね

目立たなくても誠実で
華やかでなくても清潔で
忘れられそうでも優しく微笑んで

そんな君が子供の頃から好きだった
約束は必ず守ってくれた白い花
きっと正直者なんだね

今年も会えたね とても嬉しいよ
(4月25日)
       朝を迎える


海が見たくてハーバーランドに来た
ツーリングしながら 愛を確かめながら
ここまで走らせて来た

煉瓦倉庫レストランでイタリアンして
モザイクでお茶して メリケンパークから
七色に変わる観覧車を見た
港に到着した船が切なく汽笛を鳴らした

満天の星 消え入りそうな三日月
春の宵は寒くもなく 暑くもなく

寝袋に包って夜を明かそう
私達には似合いの過ごし方
あなたがそばにいるから それでいい

あなたと私に新しい朝が来る
神戸・ガス燈 (4月26日)
       レトロな空間


煉瓦倉庫レストランでディナーをして
二人で赤ワインをあけた

酔いを醒まそうとあなたと私はかくれんぼ
レトロな建物の扉を開けると そこは過去
二人が出会った時点を通り越し
扉の向こうに立つ時 あなたと私は他人

神様から与えられた奇跡の中で
点と線が繋がったミクロの出会い

もう一度かくれんぼの中で
あなたは私を見つけられるか 否か・・・

不安で震えながらじっとあなたを待つ
神戸・煉瓦倉庫レストラン (4月27日)
        繋がらない橋


はねっこ広場で話していたら若者たちが来た
レゲエの曲が流れ スケボーが始まった

ゴッホの 「アルルのはね橋」をモチーフに作った
ハーバーランドのはね橋
両方の橋を繋いでやりたい衝動に駆られる

あなたと私もこのはね橋のようなのかもしれない
お互いがとても近くにいて けれど越えられない
訳があって 永遠に繋がることのない橋

曲はレゲエからラップに変わった
スケボーの流れる音が耳に優しい

夜風の中 あなたが私の肩に手を置いた
神戸・はね橋 (4月28日)
       時間よ止まれ


モザイクからメリケンパークを見た時
最も神戸らしい姿だと実感する

ナイトクルーズする船が港をあとにした
遠くから聞こえる海鳴りの音
遠雷のような響きは海の嗚咽だろうか

何を語り合うわけでもなく
ただ二人でいるだけで満たされた時間
美しい背景に私たちを重ねられただけで幸せ

ポートタワーの灯りが海に反射して
私の頬を紅く染めた
そんな私に 「きれいだよ」 と・・・

このまま時間よ止まれ
メリケンパーク (4月29日)
神戸・モザイク (4月30日)
      11分の愛の中で


メリケンパークからモザイクを見た時
夢のベイエリアを見るようだ
七色に変わる観覧車がゆっくり回る
モザイク広場はいつも楽しい集いの場
笑い声が幾重にも重なって海にこだまする

1周11分の観覧車 頂上までは5分だ
頂上でキスをおねだりした私に
あなたは優しいキスをした

観覧車は愛を告白させる魔法の空間
「好きだ」と言いたくなり 言わせたくなる
恋人達の愛のゴンドラ

もう一度だけあの日をリピートして
あなたと11分の愛の中にいたい