銀河鉄道に乗って
現実の世界で夢を見ることが出来なくなったから
今夜私をここから連れて出て・・・
春の星座が輝く夜 二人で銀河鉄道に乗って
現実の世界から逃避したい
一晩だけでいい 広い宇宙をさまよって
あなたと二人で旅してみたい
春なのに・・・ 春なのに・・・・
心細くて・・・ 寂しくて・・・ 哀しくて・・・ 愛しくて・・・
春なのに・・・ どうにもならない私の心
(4月11日)
(4月12日)
無垢な心
公園で遊ぶ幼子を見ていると心救われる時がある
大人なら考えられないことが楽しくて可笑しくて
無邪気に笑う声が心に響いてくる
温かい親の愛に包まれて守られていた時代
大人のようにたくさんの心が入り乱れることもなく
ただただ無垢な心でいられた時代
ずっと昔の私もこんなにして遊んでいた
田んぼのあぜ道でタンポポやスミレと話をしたり
小川でタニシやゲンゴロウを取ったり
無垢な心はいつから色染まり始めるのだろう
(4月13日)
想い出
伊丹空港のオープンカフェ
ここで飛行機を見ながらお茶するのが好きだった
行けば必ず会えたレインボーセブン
この飛行機は滑走路にいるだけで夢を与えてくれた
離陸して青空に溶け込む時 虹が架かるようだった
ひとつの時代が終わりを告げた
けれどここから飛び立ったあなたを忘れない
想い出はいつまでも私の心に残る
(4月14日)
郷愁
夢を見た 不覚にも涙が出た
ふるさとのレンゲ畑で私が寝そべって空を見ていた
花ござのイグサの匂いがやけにしっくり来る
鳥の鳴き声はヒバリ 耳元ではミツバチ
鉄道の警笛が遠くから聞こえてくる
12時10分の下り列車だ 2分経つとここを通過
まもなく父さんと母さんがお弁当を提げてここに来る
その前に夢から覚めた
何十年も昔の光景を夢に見た
お弁当の中味は質素 卵焼きに秋刀魚の味醂干しに
わけぎのぬた和えにかまぼこに梅干し
それでも最高に美味しい日曜日のレンゲ弁当だった
(4月15日)
夕陽
帰りたくないと言えなくて
帰したくないと言えなくて
おたがいのもどかしい気持ちが交差して
夕陽が沈むまでと言いながら手を繋ぐ
あなたの瞳に私が映っているのを確かめたくて
確かめるすべもなくて 夕陽をまた見る
あなたの温かい手がここにある
だだそれだけで・・ 何もいらない
あなたの顔が夕焼け色に染まり
私の心はあなた色に染まる
ただそれだけで・・ 何もいらない
心休めて・・
今日は女友達と京都に行こう
花めぐり寺めぐりのあてもなく
ただ 電車に揺られて京都に行こう
先斗町のあのお店
親父さんと女将さんが好きなんだ
素朴なおばんざいを食べさせてくれ
とっても聞き上手な老夫婦
お酒の加減もわかってくれて
間の空け方もちょうどいい
時には心休めて・・
その優しさに包まれたいこともある
(4月16日)
タンポポの歌
私は野に咲くタンポポ
バラのように美しさを称えられるわけでもなく
桜のように愛しいと言って騒がれることもなく
紫陽花のように憂いをもって咲けるわけでもなく
ただ平凡に野に咲くタンポポ
けれどいつか・・ いつか・・
私と同じ色をしたお日さまに呼ばれて
空高く飛んで行けそうな気がするの
(4月17日)
今日から二人で
ウエディングドレスに身を包み
お互いを見つめ合ってはにかむ二人
今日から新しい人生のスタートをきり
永遠の愛を誓う
楽しい時も 悲しい時も 辛い時も
ともにわけ合って 乗り越えて進む道
キャンドルサービスが始まった
祝福の拍手の中
若い二人が未来へと歩き始めた
(4月18日)
(4月19日)
秘密の箱
女友達との秘密の会話はかなり面白い内容
特に同年代の女友達との話の盛り上がり方は
ひっくり返って笑い半端じゃないほど楽しいもの
お茶しながら話す内容 電話で伝え合うこと
メールでのさまざまな会話
まるで事件のような面白さがある
絶対に男どもには教えたくないし言えないこと
どうしてここまで話が飛躍するのか
それがまた楽しさを倍増する
そんな女友達のとの秘密の会話を
すべてお気に入りの箱に入れて
大切に戸棚の奥にしまっている可笑しな私
(4月20日)
少しだけ近くに
あなたと並びたいなんて思わない
少しだけ近くにいられたらそれで十分
この場所からも目指すところは同じ空
いつもここからあなたを感じていたい
いつもここからあなたを守っていたい
いつもここからあなたを見つめていたい
少しだけ近くにいられたらそれで十分
あなたのワールドにいるだけで私は幸せ