(3月11日)
仲良し
ファンシーショップでこんな可愛い仲良しを
見つけた
小さな箱に納まってみんなでニコニコ顔
私にもたくさんの仲良しがいる
いろんなことを一緒にして いろんな夢をみて
いろんな葛藤があって いろんな相談をし合った
子育ての真っ只中
きっと一人では何も出来なかった
助けられたこと 力になってくれたこと
決して忘れない
私の大切な仲良しは
今でもこんなに可愛い人たちばかり
(3月12日)
灯り
あなたがどんなに遅い帰宅でも
私は起きてあなたを待っていましょう
丘の上の我が家の灯りが見えた時
きっとあなたは一日の疲れを忘れるでしょう
毎晩帰宅の遅いあなたを想い
またキルトの世界で時間を繋げてゆく
あなたのバースデーまでに間に合わせたい
愛のタペストリー
時計が0時を過ぎた
下りの最終列車の音がする
駅からは5分 駆け足であなたが帰る
シチューを温めなおしましょう
(3月13日)
卒業旅行
卒業式をまもなくに控え
大勢の若者たちが思い出作りの旅に出る
四年間の大学生活は何ものにも変え難く
その青春時代は幾つになっても思い出す
こんなこともあったんだから・・・
こんなことも出来たんだから・・・
こんなことも考えたんだから・・・
それらはみんな心の糧となって
これからの生きる支えになりがんばりにもなる
スーツケースにたくさんの想いを詰めて
異国へと旅立つ若者たち
(3月14日)
ホワイトデー
ホワイトデーが日曜日と重なった
彼は港の見えるレストランを予約した
知り合ってもうすぐ一年
お互いがいつも相手のことだけを考えていた
彼女といると心が休まった
もう彼女を誰にも渡したくなかった
早く左手の薬指にリングをはめて
自分だけのものにしたかった
港の見えるレストランで
今夜二人は最高のディーナーをする
(3月15日)
積み木の家
我が家の子供たちは小さい頃
積み木遊びをするのが好きだった
高く高く積み上げて子供独特の発想で
お城を作るのが好きだった
それは大人でも驚くほどの創作の世界だった
けれど積み木の家はひとつが崩れると
すべてが跡形もなく崩れ去ってしまった
泣きじゃくる子供たち
そこから何かを学んでくれたらと
私達ももしかしたら・・・・
積み木の家に住んでいるのかもしれない
安定と崩壊はいつも背中合わせ
人生とはそんな崖っぷちにいるのかもしれない
京都・花灯路 2004
東山山麓に連なる北は青蓮院から円山公園・八坂神社を通って
南は清水寺までの約4.3kmに 今年も露地行灯約2400基が
設置された
白壁や土塀 木々にゆらめく陰影 石畳に映えるほのかな灯り
門前町の店先に彩りを添え はんなりとした灯りは
早春の京都を一層華やかにする
あなたと歩こう春の宵 「京都・花灯路 2004」
ねねの道 ・ 現代いけばな展
(3月16日)
(3月17日)
逃避行
少しだけ今の自分が嫌になった時
あなたならどうしますか?
飛行機で異国へ飛ぶのもいい
列車に揺られて無人駅で降りるのもいい
けれど心が真っ青に叫びを上げている時
同じ色に抱かれて旅したら
空と海の青さが私の叫びの色を
包んでくれるかもしれない
どうにもならない傷ついた心 癒しておくれ
賭け
目隠ししてこの回廊を渡ろう
心と耳だけを頼りにあなたの気配を感じよう
きっとあなたは待っていてくれると信じよう
渡ればやがてこの橋が崩れ
二度とこの場所に戻ることは出来ない
それでも私は行こうとしている
あなたが待っている確率は五分と五分
今 人生を賭けて渡ろうとしている
(3月18日)
(3月19日)
息子へ
卒業おめでとう
母さんにとってもこれが最後の卒業式参列だよ
今日体育館のモニターテレビで君の姿を観るよ
自由の限り青春を謳歌したね
君にはずいぶん手を焼かされた
母さんは何度も打ちのめされたよ(笑)
でも半端じゃない友達の数と友達想いの君だった
君のお陰で母さんにも友達100人出来たよ
その財産は君が授けてくれたもの
さあ 胸を張って卒業証書をもらっておいで
母さんは最前列でモニターテレビを観ている
君にとっても母さんにとっても巣立ちの時だね
旅立ち
卒業証書を机に置いたまま君は旅立った
これから長い航海が始まる君が最後まで抵抗して
時間が許すギリギリまでを夢の世界にいたいと
キザな言葉を残して旅立った
これからもいつだって夢は見れるんだよ
若さゆえ壁は何度でも越えられるんだよ
でも君には君なりの惜別があるんだね
しっかりと覚悟を決めるつもりなんだね
遠い異国で自分を見つめなおしてごらん
帰国したら社会人 母さん待っている
(3月20日)