October . 3
          赤い花


秋風は少しだけ私をセンチにさせる
秋桜やススキは秋にはよく似合い
夕焼けが切ないほど寂しく感じたりもする

そんな時赤い花に出会った
駅前のプランターに植えられているその花は
私にいつも「おはよう」って言ってくれる
それでがんばれる時がある

おまえの存在は大きいよ
まるで輸血してくれたかのように元気になる
今日もまた・・・
おまえに「おはよう」って言ってもらえるね
              
BGM ・ (散歩道)
オリジナルピアノサウンド
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(10月21日)
(10月22日)
         金曜日


今週もいろんなことがあった
台風が日本列島を縦断していった
何事もなかったように澄み渡る秋の空
やっと週末を迎えた

金曜日の朝は何となく空気が違う
今日一日過ごせば休みの人が多い
いろんな想いを胸に朝の街へと出かけていく
街が動き始める

さぁ・・・
私も元気よく行動開始だ

         帰りたくない


土曜日の心斎橋は遅くまで人通りが途絶えない
週末のミナミは眠らない街 若者の街

あなたと道頓堀でディナーして
千日前でカラオケして
宗右衛門町のショットバーでお酒を飲んだ

あなたが私のために注文してくれた
「MADONNA」というカクテル
それは夕陽のようで
真っ赤なチェリーがグラスの中に沈んでいった

帰したくないと言うあなた 帰りたくないと言う私
最終電車の時間が今 過ぎてゆく


(10月23日)
(10月24日)
       待っていて


関西空港 18:40 日本航空934便
定刻通りの出発 羽田着 19:45
到着ロビーで待っていて

こんなメールをあなたに送った
返事はハートの絵文字が250文字
ドコモの携帯最大文字数は250文字

あなたは今マックスで私を待ってくれている
そんな気持ちが切ないほど伝わって
私は歓喜の中で携帯を持つ手が震える

関西空港 18:40 日本航空934便
定刻通りの出発 羽田着 19:45
到着ロビーで待っていて


(10月25日)
      ピンクが好き?


君はピンクが好きなのかい?
私は生まれた時からピンクだよ
温かくて優しくて清らかで可愛らしくて
ピンクは幸せの色だよ

君はピンクが好きなのかい?
きっとピンクに生まれれば
君は私を好きになると思ったから
私は神様にピンクを希望した

君に愛されたくて
私はピンクに染められて生まれて来た

(10月26日)
      出口を教えて


不思議な世界に迷い込んでしまった
不思議な力でマインドコントロールされた
このままでは息が出来ない
私が私でなくなる

「Help me!」 誰か私を助けて
この世界から私を救って
気持ちをリセットして生まれ変わりたい

誰か出口を教えて
(10月27日)
         流れ


川が流れている
ゆるやかに流れる時もあれば
激しく流れる時もある
岩肌に当たっては砕け散り また流れる

上流から下流へ そして大海へと流れゆく
人生もまたそれに似ている

流れをせき止めることは出来なくて
時には自分の意思とは反対に流れてゆく
「これでいいのか これでいいのか」
何度も自問自答する

人生はゆっくり顧みることなく
驚く速さで流れ続けている
(10月28日)
       私のハート


今朝 宅配便を送りました
私のハートが真っ赤になったから
小さな瓶に入れて送りました

届いたらすぐに瓶の蓋を開けないでください
注意事項のメモが入っています
それを必ず読んでください

1 ・ 私の名前を三度呼びかけてください
2 ・ 「おはよう」と「おやすみなさい」の
   キスをしてください
3 ・ 1日10分は見つめてください
4 ・ 蓋を開ける時は私を受け入れてくれる
   決心をしてください
5 ・ 永遠にあなたのそばに置いてください

(10月29日)
       雨上がりの朝


雨上がりの朝 庭で君を見つけた
君の落としていった涙に私の顔が映った
その顔はとても疲れていた

君の涙にニッコリと微笑みかけた
「顔だけ笑って心が笑っていない」って指摘された
君にはすべてがお見通しだね

「私ね 今心配ごとがあるんだよ」
そう言って葉っぱに触れたら
君がポロンとこぼれ落ち地面に弾けた

私の独り言聞いてくれたかなぁ・・・
(10月30日)
       土曜日の悲劇


土曜日は楽しい日だ
思いっきり遊んでも明日が日曜日

お買い物のあとはスターバックスでお茶
友人や恋人との語らいも土曜日なら心が弾む

そんな土曜日の夕方に思いがけない出来事
新潟県中越地震は起きた
家が壊れた 地面が割れた 新幹線が傾いた

平和なはずの土曜日の夕方悲劇が起きた
私たちはいつも危険と隣り合わせ
幸せの後ろに不幸せが牙を向けていることを
忘れてはいけない

(10月31日)
         ハロウィン


ハロウィンパーティーしようって約束したね
二人で仮装してカボチャ畑に行こうって
ハロウィンのカボチャは馬車にはならないわ
だからあなたの車に乗っけてね

ベイブリッジを通過して海岸通りを走ろうね
時速120キロはだめだから

あなたはドラキュラ 私は魔女よ
それは去年から決めてたね

遅くなったから帰ろうなんて言わないで
魔女がドラキュラに食べられるのは夜明け前
だから今夜は帰ろうなんて言わないで