皐月 2
Mother's Day  (5月11日)

   たくさんの言葉はいらない。
  ましてや高価なプレゼントなど、
  なおさら望んではない。
  親子という素晴らしい出会いが出来たこと
  奇跡だと思っている。
  あなた達の「ありがとう」の言葉は
  いつも母さんの耳に聞こえる。

  
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まゆ人形  (5月19日)

   絹の町京都には、京友禅 京刺繍 西陣織
  などがあり、生糸や絹織物にたずさわる
  旧家では、今でも年の初めの初水を
  蚕の社まで頂きに行く。
  京都・嵯峨野の仏野念仏寺の近くに、
  小さな「まゆ人形」の店がある。
  そこにはたくさんのまゆ人形があり、
  手作りの素朴さが何とも味わい深い。
  人形作りの体験教室もあり、そこでまゆ人形を
  作ってみた。 
  家族の干支のまゆ人形は、ユニークな表情で
  マドンナの大切な宝物。
個展  (5月22日)

   友人のお母さまが個展を開かれた。 俳画、油彩画、水彩画、ちぎり絵、粘土人形、
  100点余りの作品が並べられた。
  師に付かず独学で作られたという作品は、自由なタッチで独創性にあふれていた。
  ちぎり絵はこれまでの人生への想いを ひとつひとつ貼り合わせるように・・。
  油彩画は激動の時代を平和な時代に 塗り変えるように・・。
  粘土人形は何故か 観音さまのお顔に似ていた。
  昨年ご主人を亡くされ、今は一人暮らしをされている。
  ごく普通のおばあさまである。 85歳の年齢に 頭が下がる。
  個展を訪れて、元気のパワーを頂いた。 私も85歳の時、このように輝いていたいと思った。
  学ぶことの多い素敵な個展だった。
                                  (作品の写真、掲載許可済み)
巣立ち目前  (5月29日)

   桜がまだつぼみの頃 「今年もまた来てくれたんだね」と 声かけた。
  ここは車の往来の激しい町の交差点。 夜になっても車は通り過ぎる。
  そんな交差点にあるたばこ屋さんの軒下に、今年もまたツバメの夫婦が
  戻って来た。 そしてそこで新しい命が生まれた。
  あれから2ヶ月。 4羽のひな達は大きくなり、この家も手狭になった。
  巣立ち目前である。
  
手帳とシール  (5月31日)

   手帳を使い始めたのは高校生の頃。 生徒手帳に今日の予定や明日の予定を書き始めたのが
  始まりだった。 その後もよく暮れになると、銀行からもらう手帳を母におねだりした記憶がある。
  その習慣が結婚後も至り、家計簿と両立させて書き込みは続いた。
  家族の予定、親戚の行事、PTAの集会、お友達とのお出かけ・・・ すべて記してきた。
  ふとしたきっかけで、10年ほど前から手帳にシールを貼るようになった。 今年のシールは52種類。
  まず家族シールでダディー、マドンナ、サリー、ボブのシールがある。 それにイベントシール、
  バースデーシール、ハッピーシール、頑張ったシール、ブルーシール、怒ったシールなどがあり、
  主人公のシールにくっついていく。  外食、映画、美容院、デパート、お買い物、お稽古事、
  頂き物あり、掃除、病気、長電話、ボブのバイト、ボブの夜遊び、道で誰かとばったり会った、 etc・・・
  猫たちの入浴や病院、えさを買ったシールまである。 これは秘密なのだが懺悔シールというのが
  あって、家族に後ろめたい気持ちが生じたら、そっと貼る。 ちなみにそれは十字架のシール。
  メモの日記もかなりの詳細が記されているので、この手帳を見る限り決して過去は消せない。
  女子高生顔負けの手帳に、一日の出来事を書いてシールを貼った時、マドンナの一日が終わる。