西瓜・有田  (8月13日)

   春に植えたスイカが収穫の時期を迎えた。
  手ごたえのある大きなスイカを見ると
  感無量である。
  果たして甘いのか、中は熟しているのか
  まるで子供のようにワクワクした気分だ。
  お盆で仏様もかえって来られる。
  収穫したら、真っ先にお仏壇に供えよう。
  父が大好きだったスイカだ。
   
花・8月 2
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にがうり・有田  (8月14日)

   今日の夕食のメインは「ゴーヤチャンプルー」
  季節限定という言葉に弱いから
  この季節には必ず作る。
  そして我が家のゴーヤチャンプルーは
  どこの専門店のものよりも美味しいと思っている。
  豚肉やお豆腐や卵はもちろん
  他にはエビや貝柱も入れる。 
  苦味がなんとも言えない食通の味だ。
  大きなフライパンで作ってもいつも全部平らげる。
  そして夏の暑さを乗り切る。 
  食わず嫌いの人も どうぞ召し上がれ。
  季節限定の最高のお料理です。
鳳仙花・有田  (8月16日)

   夏になると必ず目にする可愛らしい花。
  子供の頃のこの花の印象は薄くても
  この花の実のことは鮮明に覚えている。
  熟した実に触れると、表皮が反り返り
  「パン」と弾けて、黒い小さな種を四方八方に
  飛ばした。 それが面白くて、触っては弾けさせ
  触っては弾けさせしながらよく遊んだ。
  翌年にはその弾けさせた場所から新しい命が
  顔を出していた。
  そのことからタッチ・ミー・ノット 「私に触れないで」
  という花言葉を持つ。
  そして鳳凰が羽ばたいているような花の形から
  「鳳仙花」と名づけられた。
  鳳凰なのだ! 花にも注目してやろう。
向日葵・京都府亀岡市  (8月18日)

   ゴッホの絵の中でひまわりは太陽のようだ。
  事実 学名のヘリアンサスはギリシャ語で
  「太陽の花」という意味。 英名のサンフラワーも
  太陽をイメージした名前である。
  夏の間 太陽に向かって咲くこの花に
  どれ程の元気をもらうことだろう。
  今年は冷夏で少し開花が遅れたが
  大地にしっかりと根を下ろし真っ直ぐに
  立って咲いていた。
  そして今年もしっかりと夏を感じさせてくれた。
プチトマト・自宅  (8月19日)

   ベランダのプランターに2株植えたプチトマト。
  この夏 どれほど我が家の食卓に上がったことか。
  黄色い小さな花の後に青い実をつけ、
  やがて段々と赤くなっていく。
  家庭農園ではその過程がたまらなく楽しい。
  雨が多くて少ない日照時間ではあったが
  甘くて美味しい味覚を届けてくれた。
  そして夏のお料理に彩りを添えてくれた。
  精一杯の感謝をしよう。
  
ノコギリソウ・阿倍野区  (8月20日)

   ノコギリソウの葉の縁は鋸歯のように
  深く切込みが入れられている。 
  このことから名前がつけられた。
  花の色は、赤、白、黄、紫、etcとさまざまで
  小さな花はとても可憐である。
  花言葉は「戦い」
  花よりも葉が印象深くて、この花のすべてを
  物語ってしまう。
  
ノウゼンカズラ・阿倍野区  (8月22日)

   夏の代表的な花で、ひまわりと同じくらい
  太陽の好きな花だ。
  他の木や塀によじ登ったつるから、枝を垂らして
  花をつけ、絶え間なく咲く姿には独特の風情がある。
  ご近所で見つけた花なのだが、玄関の塀に
  ゆらゆらしながら咲いていた。
  訪問者を歓迎してくれているようで何だか嬉しい。
  
千日紅・阿倍野区  (8月24日)

   百日草や百日紅も長く咲き続けるので
  付けられた名前なのだが、千日紅とはまた
  おおげさな名前だ。 
  けれど花期は長く7月〜10月の終わりごろまで
  次々と咲き続ける。
  手毬のような小さな花は、所々に斑点があり
  その可愛らしさは思わず摘み取って帰りたい・・
  そんな衝動に駆られる。
  夏の間中、小さい体をいっぱいに表現して咲く
  千日紅。 そのがんばりに残暑も乗り切れそうだ。
  

  
カヤツリグサ・東住吉区  (8月25日)

   覚えていますか? この草で遊んだ昔のことを。
  二人で茎を引き裂くと、不思議なことに四つに
  分かれて四角い蚊帳になった。 
  時々はちぐはぐになってしまって、草を取っては
  茎を引き裂いて遊んだ。
  今でも自然と遊んだことは、きっちり覚えていて
  そんな草花に再会すると、涙が出るほど愛しく思う。
ケイトウ・東住吉区  (8月26日)

   ケイトウ(鶏頭)とは上手い命名である。
  ニワトリのトサカにそっくりのケイトウの花が
  昔はあちらこちらで咲いていて夏の風物詩でも
  あった。 
  今は槍状や鞠状、円錐状の新種のものが多い。
  秋に出来る小さな種は、まるで手毬の砂のように
  思った。
  少女の頃の私は、その手毬の砂を
  手のひらに載せていつまでも転がしていた。
オクラ・有田  (8月28日)

   今では和洋中の料理すべてに欠かせない
  夏の食材となっているオクラ。 この夏もどれ程
  オクラを使ったお料理をしたことか。
  ハイビスカスに似た黄色五弁の花は
  直径10センチ近くもあり基部は暗紅色。
  下から順に花が咲き、朝に開花して午後には
  しぼむ半日花。 
  野菜の花には艶やかさはないが凛とした美しさで
  私たちの心を奪う。
百日紅・有田  (8月31日)

   なんてステキな名前なんだろう。
  「百日紅」 百日も紅く咲いていられるから
  そのような名前がついた。
  実際には朝に咲いて夕方には散る一日花だが
  次々に蕾をつけ、夏の間途絶えることなく
  咲き続ける。
  フリルのように縮れた小さな花弁が可愛らしい。
  私なら恋でもしない限り、百日も紅く染まって
  こんなに綺麗に咲くことは出来ない。
  おまえには夏の青空がよく似合う。