芽吹き



くれなゐの 二尺伸びたる 薔薇の芽の
     針やはらかに 春雨のふる (正岡子規)



トゲの横からバラの芽が芽吹き始めた
春の訪れを告げる

バラと言えば花の女王をイメージする
プリンセス・ミチコやプリンセス・マサコという
皇室ゆかりの名前の付いたバラがある

また英国でもクイーン・エリザベスや
プリンセス・ダイアナという美しいバラもある

この小さな芽がプリンセスになる日が待ち遠しい

         望郷の花・水仙


水仙や 白き障子の とも映り (松尾芭蕉)


ギリシア神話では美少年ナルシッサスが水面に映る
我が姿に見とれ そのまま花になってしまったのが
水仙だといわれている

自分の美貌に酔いしれる人を
ナルシストと呼ぶのもここから来ている

実家の庭には水仙の花が咲いていた
香りのよいこの花を母はこの上なく愛していた

空き家になった実家だが 今でも春になると
あの庭には水仙の花が咲いているのだろうか

花言葉は「うぬぼれ 自己愛」

大阪市立長居植物園 バラ  (3月20日)

       スズナ(春の七草)


おく霜の 一味付けし 蕪(かぶら)かな (小林一茶)


スズナとはカブ(蕪)のことである
奈良時代より前に栽培され歴史は古い

扁平の中型カブ 天王寺蕪は関西の伝統野菜である
天王寺蕪は甘くて瑞々しく 実に美味しい

また5キロにも達する大きな聖護院蕪は
京漬物「千枚漬け」の原料としても有名である

大阪市立長居植物園 セリ  (3月11日)

大阪市立長居植物園 スズシロ  (3月17日)

BGM 「そばにいて」

今月の「マドンナの夢ギャラリー」のBGMは
オズワルド氏作曲のMIDI「そばにいて」です
素敵なMIDIと共にお届けするこのギャラリーは
私からあなたへの愛のメッセージです

3月NO.2の夢ギャラリーは
春の七草を始め 春の草花で綴っていきます
大阪でもようやく春が感じられるようになりました
桜が咲くのももうすぐですね

          飛梅伝説


東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 
      主なしとて 春を忘るな (菅原道真)


福岡の太宰府天満宮には「飛梅」という御神木がある
道真公が都から太宰府に左遷される時 梅の花に
「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花・・・・」と詠まれた

主人を失った梅は道真公を慕うあまり
後を追うように一夜にして太宰府へ飛来したといわれる
これが飛梅伝説の「飛梅」である

梅の花とはそれほど強い意志のある花なのか
早春に咲く梅の花に凛とした美しさを垣間見る
花言葉は「忠実」




大阪市立長居植物園 水仙  (3月19日)

    スズシロ(春の七草)


スズシロは大根のことである
大根の原産地は中国で日本に渡来した

日本人の食卓には欠かせない野菜である

ブリ大根 ふろふき大根 切り干し大根
大根なます 大根のべっ甲煮 大根ステーキ

大根1本で素晴らしい料理をした母
母は料理の「鉄人」だったと思う
何度試みても私には「お袋の味」が出せない


さじ加減 いまだわからぬ ブリ大根 
     問いたや母に 今は叶わぬ (マドンナ)

大阪市立長居植物園 梅  (3月18日)

      ホトケノザ(春の七草)


春の七草のホトケノザは
キク科の植物でコオニタビラコのことである
野原でよく見かける雑草のホトケノザはシソ科

湿地を好み 田やあぜ道などに多く
ロゼット葉を広げて地面にはいつくばって生息する

タンポポのような黄色い花は昼間だけ咲き
夜になると花びらが閉じる 綿毛はない


春到来 摘みし黄花 ホトケノザ
       仏の魂 ここに宿りて (マドンナ)





大阪市立長居植物園 スズナ  (3月16日)

      ハコベラ(春の七草)


カナリヤの 餌に束ねたる はこべかな  (正岡子規)


繁殖力が強く 雑草として野原に群がっている
花びらが深く二裂しているため
本来花びらは5枚だが10枚あるように見える

おひたしにするととても美味しく
また小鳥の餌(野菜)としても重宝する

私の友人が小鳥を飼っていた時
ハコベラを探しによく野原に出かけていた

花言葉は「愛らしい ランデブー」

大阪市立長居植物園 ホトケノザ  (3月15日)

      ゴギョウ(春の七草)


老いて尚 なつかしき名の 母子草 (高浜虚子)


ゴギョウというより「母子草」の方が馴染みがある
子供の頃 この花(の名前)が好きだった

「母子草」を押し花にしてしおりを作り
本が大好きだった母に贈ったことがある
遠い昔の子供の頃の思い出

葉や茎が白い綿毛をかぶっている様子が
母親が子を包みこむように見えたことから
「母子草」の名がついたともいわれている

大阪市立長居植物 ハコベラ  (3月14日)

       ナズナ(春の七草)


よく見れば なずな花咲く 垣根かな (松尾芭蕉) 


ナズナは春の七草の中でも最もよく見かける
春になると野山や路傍にたくさん咲き乱れる

花の下の果実が三味線のバチに似ていることから
別名「ぺんぺん草」とも呼ぶ(三味線の擬音語)

果実を下向きに引っ張って茎と果柄を
少し剥がして振るとシャラシャラと音がする
そんな遊びを子供の頃した記憶がある

花言葉は「貴方に全てを捧げます」

大阪市立長居植物園 ゴギョウ  (3月13日)

        セリ(春の七草)


君がため 山田の沢に ゑぐ採むと
    雪消の水に 裳の裾ぬれぬ (万葉集)


セリが春の七草だと知ったのは学校で習った時
就学前は田んぼのあぜ道に咲く野菜だと思っていた

春になってセリを摘んで帰ると
母がおひたしを作って食卓に出してくれた

そして必ず一言言ってくれた
「このセリ ○○○が摘んで来てくれたのよ」

それが嬉しくて春になるとセリ摘みに出かけた
母と私とセリとの思い出

大阪市立長居植物園 ナズナ  (3月12日)