August . 2
                  なら燈花会・2006 


竹灯りに導かれて世界遺産の地をそぞろ歩きの夏の宵

一面に広がるろうそくの灯りは地上の星空か それとも天上の花畑かと称する浮雲園地
鷺池を縁どるろうそくの灯りが浮見堂を黄金色に輝かせて その姿を水面に映し出す

他にも東大寺 猿沢池 五十段 浅茅ヶ原 春日大社参道 興福寺
奈良国立博物館 春日野園地と それぞれの会場でろうそくに灯りが点される

「一客一燈」 自分灯りを探しましょう 古都・奈良の夜が更けてゆく
                                  (8月11日)
浮見堂
今月の「マドンナの夢ギャラリー」のBGMは
オズワルド氏作曲のMIDI「Luna」
素敵なMIDIと共にお届けするこのギャラリーは
私からあなたへの愛のメッセージです
                 Madonna
BGM  Luna
浮雲園地
大阪 天保山  (8月12日)
   観覧車


見上げて・・・・
乗ろうと・・・・
私の手を取って・・・・
駆け出して・・・・

黄色い箱の中・・・・
並んで座って・・・・
回る回る観覧車・・・・

空が近づいて・・・・
あなたが近づいて・・・・

抱き寄せられて・・・・
キスをして・・・・

回る回る観覧車・・・・
関西国際空港  (8月13日)
      夜間飛行


楽しい時間はアッという間に過ぎて
あなたは今日も最終便で帰ってゆく
まだ夢み心地の私をここに残して

「今度 いつ逢える?」
私の質問にあなたは笑っているだけ

出発ゲートでは決して振り返らない
それが日常に戻ってゆく男の姿

夜間飛行は恋のフライト
男と女の心を繋ぐ夢の架け橋
大阪・四天王寺  (8月14日)
     盂蘭盆会万灯供養


お盆の行事として毎年行われる四天王寺の
「盂蘭盆会(うらぼんえ)万灯供養」
日没とともに先祖の法名や俗名を記した
約1万本のロウソクに灯りが点される

先祖供養のために行われる万灯供養
伽藍内を僧侶が般若心経を唱えながら練り歩く

境内に佇みロウソクの灯りが
風にかき消されぬように見守る家族

万灯の灯りに先祖の姿を重ね合わせる


サントリーミュージアム天保山
   スヌーピーライフデザイン展  (8月15日)
      雲と話して


お〜い 雲よ
そんなに急いでどこへ行くんだ
東へ東へ駆け足ダッシュ

ボクの好きなシュークリームだったり
ボクの苦手なネコやネズミだったり
雲はアッという間に姿を変える

人の心も変わってしまう
少しずつ 少しずつ

「永遠」なんてきっとどこにもないんだね

だから喜んだり哀しんだり
泣いたり笑ったりしながら
人は毎日を生きているのかな?
沖縄 万座ビーチ  (8月16日)
     ふたり夏


キラキラの青い海
あなたとふたりで船を漕ぎ
入道雲のかなたの
だあれもいない小さな島へ

一本のヤシの木にバンダナ巻いて
これがあなたと私の木だとしるしつけ
その木の下でキスをする

たった一日だけでいい
あなたと私のふたり夏

太陽が地平線に沈む頃には
私たちきっと現実に戻ってきますから
和歌山電鉄・貴志川線 いちご電車
              和歌山駅  (8月17日)
       母への写メール


母さん 今日帰りに「いちご電車」に乗ったよ
写メール送るからケイコさんに見せてもらって

母さんと私が想像していた通りの電車だった
廃線になった有田鉄道の現代版

優しくて・・・ 楽しくて・・・ 愉快な・・・
昔 母さんと乗った有田鉄道の匂いがした

母さん 秋になったら「いちご電車」に乗ろう
そして山越え川越え終着駅でピクニック

母さん 「いちご電車」の写メールきっと見て

関西国際空港 展望デッキ  (8月18日)
        誘導灯


喧嘩した後の「さよなら」は
曇りガラスのコンタクトレンズを入れたように
あなたの姿が霞んで見えない

言いそびれた「ごめんなさい」が
一人歩きして私の手の届かないところ
火傷の痕がヒリヒリ痛む

関空発22:05東京行き ANA976便
心離れたまま最終便が離陸する

京都・嵯峨野  (8月19日)
        無題


竹やぶで 小さき命 授かりし
    かぐや姫との 日々儚きて


あなたと出逢ったことに意味がある
あなたと生きたことに人生がある

あなたから大きな愛をもらい
私は両手に抱えて生きてきた

あなたに生かされ
多くの人に生かされたと感謝している

ユニバーサルスタジオジャパン  (8月20日)
    出発進行!


夏休みもあと10日
最後の想い出は
星降る村でキャンプファイヤー

愉快な仲間が集まって
マップ広げて肝試しの宝探し

都会から脱出して
一日だけ満天の星を眺めて
ゆく夏を肌で感じていたい

さあ・・・
テントを積んで出発進行!