BGM  「Luna」
  Oswald
February . 1
長居植物園  (2月1日)
     湖に咲く白い花


白い花は何を想って咲いているの?
白い花は誰を想って咲いているの?

ギリシャ神話では
湖に映った自分の美しさに恋をした男を
神は水仙の花に変えてしまったという

あなたの前を行き交う女がいても
あなたは今でも自分の姿に酔いしれる?

あなたが本気で女を愛した時
人間の姿に戻れる
それは神様と白い花の約束ごと

けれど白い花は永遠に白い花のまま

ゆりかもめ車窓より お台場  (2月2日)
       無題


夕陽が地平線の彼方に沈むまで
私の心は靄のかかったロゼ色

時間を持て余し 気持ちを持て余し
風に吹かれて飛ばされたい

男の愛の証は仕事なの?
女の愛の証は○○○○○

カーレースをするように
サーキットを回り続ける私の恋

夕陽が沈み 朝陽が昇り
夕陽が沈み また朝陽が昇る

私の想いはエンドレスのカーレース
(2月3日)
        節分


「福は〜 内!  鬼は〜 外!」
「福は〜 内!  鬼は〜 外!」

今年も邪気を払って豆まきをして
鰯の頭にヒイラギ刺して戸口に立て
自分の数え年の数だけ豆を食べて
恵方に向かって太巻きの丸かぶり

毎年変わらぬ節分の風景

「福は〜 内!  鬼は〜 外!」
「福は〜 内!  鬼は〜 外!」

今年も無事に年越しが出来る幸せ
阿部野神社  (2月4日)
       立春


真っ青な空に向かって伸びる木々
越冬してきたことに喜びを感じ
小さな芽が一斉に芽吹き始める季節

鳥たちは春の気配を感じ
空に幾重にも喜びの曲線を描く

「今年は寒かったなぁ・・・」

鉛色の空は嫌いで
下ばかり向いて暮らして来た毎日
さあ 重いコートは脱ぎ捨てて
前を向いて風の中を歩いてゆこう

今日は「立春」

ハイアット・リージェンシー・オーサカ  (2月5日)
       無題


小さなバックに気持ちを詰めて
空港行きのリムジンに乗った

携帯電話で様子を知らせる
冷静な言葉とは裏腹に
文字を打つ手が震える

あなたが待つ空港まで夜間飛行
朝まで待てなくて最終便でのフライト

何がそれほど気持ちを駆り立てたのか
それは一通のメール

「○○○○○○」 と
戯れごとのように言ったあなたのメール
ベルサイユのばら 原作・池田理代子  (2月6日)
      愛あればこそ 


愛 それは悲しく  愛 それは切なく
愛 それは苦しく  愛 それは儚く
愛  愛  愛

ああ 愛あればこそ 生きる喜び
ああ 愛あればこそ 世界はひとつ
愛ゆえに 人は美し

愛 それは甘く  愛 それは強く
愛 それは尊く  愛 それは気高く
愛  愛  愛

ああ 愛あればこそ 生きる喜び
ああ 愛あればこそ 世界はひとつ
愛ゆえに 人は美し
           (植田 紳爾 作詞)
          
那覇空港  (2月7日)
    心のパレット


私の心模様を描いたら
それは複雑な幾何学模様
そして私はいっぱしの芸術家きどり

寂しいから華やかな色づかい
哀しいから鳥や花を描き
切ないから虹の橋を架けた

心のパレットにない色がひとつ
あなたとの思い出の色が消えた
23色のペイントでは完成できない

ラブストーリーは永遠に完成できない

長居植物園  (2月8日)
       鳥たちよ


「お〜い 鳥たちよ何をしてるんだぁ?」
「そんなところで寒くないのかぁ?」
「私はどうも寒くていけないよ」

群れて暮らす鳥たちに訊く
寂しいから群れるのか
強くいるために群れるのか
秩序を守るために群れるのか

時には独りで孤独の中にいたくないかい?
私は時々土の中に穴を掘って
たった一人で眠りたいと思う時がある

それはきっと・・・・
群れてなきゃ生きられない私の反動さ
宝塚歌劇  (2月9日)
         坂道


ねえ 教えて
人生はいつまで上り坂なの?
いつまでこんなに上らなきゃいけないの?

子供の頃父さんと自転車に乗って坂道を上る時
父さんは
「丘の上まで行ったら後は下り坂だ」と言った
すぐに丘の上まで行けたし
後はすーっと坂道を下りて行った

けれど人生の坂道はいまだに上り坂
いつになったら丘の上に辿り着けるの?
人生の丘の上ってどこにあるの?

ねえ 教えて
この坂道はいつまで続くの?
猪名川土手にて撮影・伊丹空港  (2月10日)
       春探しの旅


あなたの翼に私を乗せて連れてって
あの街へ行けば私は元気になれる

そこには陽だまりと笑顔とときめきがある
タンポポが咲きレンゲ草が咲き菜の花が咲く
それだけでも私が昔遊んだ野原じゃないか

来る日も来る日もベールに包まれた空
あなたの姿が霞んで見える
こんな毎日にさよならして私を連れてって

春探しの旅 あなたとめぐり合う巡礼の旅