October . 1
    ラブレター


あなたへの想いを
真白い便箋に書きました
たった一行「好きです」と

溢れる想いはきっと何万文字
けれどたった一行「好きです」と

紙飛行機にして空に飛ばしたら
あなたの街まで届きますか?
風が届けてくれますか?

私の書いたラブレター
あなたに届けたい
今月の「マドンナの夢ギャラリー」のBGMは
オズワルド氏作曲のMIDI「そばにいて」です
素敵なMIDIと共にお届けするこのギャラリーは
私からあなたへの愛のメッセージです
(10月1日)
大阪阿倍野区 安来屋  (10月2日)
        柿の木


母さん・・・
お隣の叔母ちゃんから電話があったよ
うちの庭の柿の木が黄色くなったって
今年は大きなカゴに二杯は採れるって

母さん・・・
あの柿を食べに家に帰ろうか
私と一緒にふるさとに帰ろう

柿の木は私と同い年
私が生まれた年に父さんが記念樹として
庭に植えてくれたんだね
実を結ぶ娘に育ちますようにと

私 柿の木に会いたいよ
そしてその木の下で母さんに甘えたいよ
大阪市立長居植物園  (10月3日)
     タイムスリップ


ねえ・・・ ここはどこ?私はだ〜れ?
ああ・・・ この子は私なんだ
タイムスリップして
私はふるさとに帰って来たんだ

裏の小川でメダカ取り
アメンボ追いかけピョンピョンピョン

もしもタイムスリップできたなら
そしてそこからスタートするならば
どうしても外せない一期一会がある

私とご縁を結んでくれた人たちと
もう一度めぐり合いたい繋げたい
まるごと抱えて私の人生 私の歴史
大阪市立長居植物園  (10月4日)
      支えてくれますか?


空に向かって思いっきり背伸びしたら
背負っているものが少しだけ軽くなったよ

けれど明日はまた
この荷物を背負って歩かなきゃいけない

あなたは泣きたい時には泣けばいいという
それで人生のバランスが取れるのだと

一度泣き出したらもう止まらない
空に向かって思いっきり背伸びしたのが
きっとしゃがみこんでしまう

そんな私をあなたは支えてくれますか?
中央区心斎橋 4℃大丸心斎橋店  (10月5日)
      4℃の愛


あと少しだけ冷たければ
私の心は完全冷凍して今より楽

冷たくて・・・寒くて・・・寂しくて・・・

マッチ売りの少女のように
マッチを一本擦って心温める

決して冷凍してしまわないあなたの愛

求める時には振り向かず
息絶えそうになると近づいてくる

4℃の愛  あなたは愛の調教師

中秋の名月  (10月6日)
    月のうさこへ


お〜い 月のうさこ〜!
今夜はやけにきれいじゃないか

俺にはおまえがよく見える
おまえは俺が見えるのかい?

俺とおまえの距離は50万kmだってさ
大丈夫 遠距離恋愛には自信がある

お〜い 月のうさこ〜!
今夜はやけにきれいじゃないか

十五夜だって?
じゃ今夜はスペシャルの告白だ

「I LOVE USAKO」
中央区東心斎橋 すし割烹・神代  (10月7日)
        ひとり酒


ねえ・・・板さん 芋焼酎に合う肴を作って
ワサビをう〜んと効かせて食べたいの
ワサビの辛さが切なさを消してくれる

今夜 あの人と喧嘩したの
私たちもうダメかもしれない
ひとり酒は寂しさお猪口につぎ注して

十六夜の月灯りはあまりにも明るく
私の心模様を映し出す
喧嘩したのにこんなにもあの人が好き

ねえ・・・板さん 看板までいさせて
そして何も言わずに心温まる肴を作って
大阪市立長居植物園  (10月8日)
      タイムスリップ


公園に不思議なベンチがある
座って目を閉じてパスワードを唱えると
過去にタイムスリップできるという

半信半疑で
思いつきのパスワード唱えたらドアが開いた

10歳の少女の私がいた
広子ちゃんや絵里ちゃんや博哉ちゃんが
入り口で待ってくれていた

さあ・・ 四人が集まった
思いっきり童心に戻って
子犬のようにじゃれ合って遊びたい

実りの秋はみかん色
私のふるさとはセピア色にはならない

中央区難波・新歌舞伎座前  (10月9日)
               御堂筋パレード2006


大阪のメインストリート御堂筋を舞台に 今年も御堂筋パレードが開催された
今年で24回目を迎えるこのパレードは 大阪人にとっては大きなイベント

新聞社はもとより テレビ放送局5社がこぞって生中継でその様子を伝えた

フロート マーチングバンド 海外のおまつり 日本各地の郷土芸能
民謡や子供みこしなど華やかで楽しいパレード
参加した人数は1万人 沿道に詰め掛けた観客は約100万人 

8日の御堂筋は終日歩行者天国となり秋の一日を楽しんだ
御堂筋パレードが終わると御堂筋の銀杏並木が黄色く色づき始める
大阪阿倍野区  (10月10日)
       金木犀の詩


母さん・・・ 金木犀が咲いたよ
目を閉じると訪問者の足音が聴こえる
甘い香りはまるで母さんのように優しいよ

星がこぼれ落ちるように枝から離れ
地面に黄色い絨毯を敷きつめると
秋が深まりすぐに寒くなる・・・寒くなる・・・

私は母さんのひざ掛けを編みながら
甘い香りに急かされる・・・急かされる・・・

橙色に緑の縁取りのひざ掛けは
まるで金木犀のようだよ

母さん・・・ もうすぐ出来るよ
寒くなっても私が母さんを包んであげる
BGM そばにいて