鏡開き
鏡開きをした
今年一年の家族の健康と発展を祈って
お正月に年神さまにお供えした鏡餅を
食べる風習は今でも日本に残っています
関西ではおぜんざいにして頂くことが多く
鏡開きの時のおぜんざいの味は格別
家族団欒でコタツに暖まりながら
肩寄せあっておぜんざいを頂く
こんな平和な光景がいつまでも続くといい
(1月11日)
ノースボール (1月12日)
越冬
我が家の庭のプランターに咲く白い花
弱い冬の太陽を一心に浴びて咲いている
昨秋植えられたこの花は耐寒性があって
花期は春
今はじっと春を待ちながら
せっかちな子がひとつふたつと顔を出す
越冬するということは
すべての動植物においてとても過酷だ
だからこそ春の訪れも一入
大寒までのこの季節 寒さも本番である
ヒルトンプラザウエスト イルピノーロ (1月13日)
レストランにて
あなたと向き合って今年初めてのディナー
あなたと向き合うだけでぎこちなくなるのに
フォークとナイフが余計にぎこちなくさせる
前菜が運ばれてスープに魚料理に
お口直しのアイスクリーム
そしてメインディッシュにデザートアラカルト
最後はコーヒーと焼き菓子
あなたの他愛もないおしゃべりに耳を傾け
けれどあなたの瞳を見つめられなくて
ドキドキの私の顔をロゼ色に染める灯り
あなたと私 今年も二人の心は離れない
関西国際空港 (1月14日)
春を待つ
大切な私のシークレットカプセルは
壊れやすいから発送しないで
春になったら私が引き取り行くから
今はあなたのそばに置いていて
まだまだ雪の下に眠る春だけれど
春になったら
大切なシークレットカプセルを取りに行く
それまであなたのポッケで温めていて
JALがきっと私を運んでくれる
春が来たらあなたが待つあの空港へ
阿部野神社 (1月15日)
とんど焼き
昨夜 神事が行われ
午後7時 お焚き上げに点火された
高く積まれた藁や木や青竹に火が入ると
赤い炎が勢いよく燃え上がった
青竹の割れる音がポンポンと闇夜に鳴り響き
人々は手を合わせ無病息災や家内安全を祈る
今日は午前6時から午後4時まで
火は消えることなく「とんど焼き」が行われる
またひとつ古式ゆかしい行事が無事に終わる
男たちの大和/YAMATOより (1月16日)
旅立ち
私の旅立ちはどこへ行く
空飛ぶカモメよ教えておくれ
愛する人に別れを告げて
海の魚となるのでしょうか?
海の魚となったなら
もう何も恐れることはない
旅立ちは正義
片道切符しか持たないけれど
これが昭和の男が生きた証
神戸メリケンパーク (1月17日)
鎮魂の詩
1995年1月17日 午前5時46分
この日この時間 悪魔が神戸の街を切り裂いた
マグニチュード7.2
犠牲者 6434人
家屋の全半壊 25万棟
あれから11年が経つ
今年も東遊園地では午前5時46分に合わせて
竹灯籠にロウソクをともして遺族らが黙祷する
私も同じ時間に黙祷する
ああ・・・ 鎮魂の詩が聞こえる
ベゴニア (1月18日)
紅い花
紅い花を届けてくれたのはあなた
今朝 窓辺に置いて行ったのはあなた
メッセージカードの封を開けると
出てきたのは一本のタバコ
マイルドセブンが
何を意味するか誰を意味するか
解らない私だと思う?
紅い花の花言葉 愛の告白
サントリーミュージアム天保山 (1月19日)
指定席
誰が座るの?この椅子に
もちろんあなたと私の指定席
話したいことがあるの
昨日の哀しみ 今日の喜び
相づちを打ってくれるだけでいい
肩に手をかけてくれるだけでいい
昨日の哀しみは消え
今日の喜びは二倍になる
あなたと私の指定席は
いつでも夢のメリーゴーランド
京都南禅寺・湯豆腐奥丹 (1月20日)
寒さ本番
「寒いね」
「ハートまで凍えているわ」
「京都へ行こう」
「そうね冬の京都へ行きたいわ」
「京都でほっこりハートをあっためよう」
あっという間に新年から二十日が過ぎた
これから立春までは寒さも本番
来る日も来る日も凍てつく寒さ
でも気力で寒さを乗り切ろうよ
今日は大寒 気温上がらず
吐く息が白い