長居植物園 (8月11日)
公園の神様
神様に出会ったよ
公園の神様がお花畑に座っていたよ
私は帽子を取って思わず最敬礼した
そしたら神様が笑った
神様ってこんなところにいたんだね
空の上にいるとばかり思っていたのに
神様はいつも身近なところにいるんだね
私何だか嬉しくなってきた
またいつかどこかで神様に出会えるように
それまで私がんばって生きていよう
ホテル阪急インターナショナル (8月12日)
主役と脇役
プリンにアイスクリームにトロピカルフルーツ
メニューにあった主役はプリンだけれど
脇役の応援でプリンがとっても素敵なプリンに
人生の主役はいつも自分
どんな人でも自分が主役で周りが脇役
けれど素敵な脇役にめぐり合えてこそ
主役の人生が引き立てられる
プリンひとつじゃ何の変哲もないプリンのよう
脇役の応援で自分がとっても素敵な自分に
そして自分もまた誰かの脇役に
人生はいつも優しい誰かに支えられている
関西国際空港 (8月13日)
逃避行
あなたと私 男と女
この世で出逢った「アダムとイブ」
禁断の果実を食べた二人は恋に落ちた
逢ったその時から別れが始まり
愛したその時から苦悩が始まった
アダムは今日もイブにささやく
「今すぐ逃避行しよう」と
現実からも人生からも逃避行しようと
真夏の夜の夢・・・・ 儚い夢物語・・・・
四天王寺 (8月14日)
万灯供養・2005
お盆の行事として毎年行われる四天王寺の
「盂蘭盆会(うらぼんえ)万灯供養」
日没とともに先祖の法名や俗名を記した
約1万本のロウソクに灯りがともされる
先祖供養のために行われる万灯供養
伽藍内を僧侶が般若心経を唱えながら練り歩く
ロウソクの光が風に消えないように見守りながら
静かに境内に佇む
そして幻想的な光に先祖の姿を重ね合わせる
長居植物園・睡蓮 (8月15日)
水中花
燃えるような想いを
水の中へ沈めて沈黙を守ろう
溢れるような想いを
水の上に浮かべて冷静を装う
地上では咲くことが出来ない
水中にいることでやっと冷める
燃えるような想いからやっと冷める
(8月16日)
空よ
夏の空が行ってしまわないうちに
しておきたいことがある
二の腕をtattooのように日焼けさせ
海での思い出写真をもう一枚
この夏買った麦わら帽子を
マーブルビーチのやしの木の上へ
砂浜で小さな巻貝をふたつ見つけて
秋にはお揃いのストラップに
空よ
もう少しだけ夏の空でいて
関西国際空港 (8月17日)
思い出 燦々
真っ青な海が広がって
あなたと私
入道雲のかなたの誰もいない小さな島へ
サーフボードがひとつあればいい
太陽に抱かれて 波と戯れて
あなたと私
思い出 燦々 愛 燦々
さあ 出発
行ってしまう夏を惜しみながら
南の島へと さあ 出発
沖縄県那覇市 鳳凰木 (8月18日)
朱い花
真夏の太陽の下で咲く朱い花
南の島に咲く朱い花
真っ白なまま生まれて
太陽に恋をして 空に恋をして 海に恋をした
だから「赤色」や「紅色」ではなく「朱色」
どうかそのままでいて
いつも太陽と空と海を想いながら咲いていて
そして私の心をあなたの朱色で染めて
沖縄 万座ビーチ (8月19日)
碧い海へ
私を海の真ん中へ連れてって
あなたと二人ならどこへ行っても怖くない
魚になってスノーケリングして
鳥になってパラセーリングして
碧い空と海の中で私を解放したい
私を海の真ん中へ連れてって
地上では私のいる場所が見つからない
沖縄 万座毛 (8月20日)
夕陽
小さな思い出をいつも大切に生きて来たね
小さな喜びはいつも二人で分け合って来たね
「お月さまがきれい」
「駅へ行く途中で秋の花を見つけた」
「公園でニャーがいた」
そんな写メール私にくれたね
水平線の向こうに夕陽が沈んで行くよ
今あなたがここにいたら何て言うだろう
きっと何も言わずに手を繋いでくれるね
あったかくて優しい手で私を包んでくれるね
そんなこと思いながら夕陽を見ていた