March . 2
BGM・鳥に乗って
  Herr Geige
ヤブツバキ・長居植物園  (3月11日)
       美しいままで


今年も一輪の花を咲かせました
あなたの目に留まりたくて
私の持つすべての紅色で紡ぎました

今朝 そんな私に気づいて
あなたは通勤途中に足を止めた
やっと見つけてくれた 私がここのいることを

もうこれで十分
明日には美しい花姿のまま地面に落ちましょう
あなたは落ちた私をきっと拾い上げてくれる

(3月12日)
        Station


行き先決まらず 目的無く ただ一人
ここからどこへ行こうかと思い悩む

千里中央駅からなかもず駅までひた走る
どこで降りようか 目的決まらず迷い駅

目的などなくてもいい
そこに行けば何が目的だったかわかるはず
次の行動で自分が見えてくる
時には思考より行動が先でもいいのだ
自分自身 信用できるではないか

降り立った駅できっと私は春を見つけられる
ねねの道
円山公園
              京都・花灯路 2005 


東山山麓に連なる北は青蓮院から円山公園・八坂神社を通って
南は清水寺までの散策路約4.6キロに路地行灯が約2400基並んだ

今年も「京都・花灯路 2005」が始まった(3月11日〜21日)
京都ならではの詩情豊かな催しで 灯りと花が東山の名刹や街並みを彩る
神宮道 ねねの道 二年坂 産寧坂 
今宵 京都をそぞろ歩きすれば 春の足音が聞こえて来る  (3月13日)
ねねの道
円山公園
              京都・花灯路 2005     


「京都・花灯路 2005」の開催と共にたくさんのイベントが行われている
青蓮院 知恩院 八坂神社 高台寺 清水寺 etc の特別拝観とライトアップ

円山公園の会場には現代いけばな展の作品が20点も並び
壮大な華の競演が繰り広げられている
同じく円山公園では「伝統の灯り」をテーマに京都の7芸術大学の学生による
ユニークで斬新な灯りのオブジェがいたるところに置かれ春の宵を明るく照らす

またトークショーや邦楽や和太鼓の演奏 着物・ドレスのファッションショー
舞妓の踊りや京都花街の芸舞妓が人力車に乗り街中をそぞろ歩き
地元の学童が火の用心をテーマにしたわらべ歌を唄いながら練り歩く

さまざまな楽しいイベントと共に「京都・花灯路 2005」が開催されている
                                     (3月14日)
                                       
りんくうゲートタワービル  (3月15日)
         SOS


ツートントン ツーツートントン ツートントン
応答せよ 応答せよ こちら○○○○

捉えられているの 身動き出来ないの
逃げられないの 自由になれないの

ツートントン ツーツートントン ツートントン
応答せよ 応答せよ こちら○○○○

Help me! お願い私を助けて
私をここから連れ去って
52階の5222号室
あなたになら私が見えるはず

SOSはあなただけに発信する愛のメモリー
(3月16日)
       優しい時間


ウイークデーで空きが出来た一日は
スイートチョコのような時間を過ごしたい

レースのカーテンから入る春の陽射しに
お気に入りの雑誌のページを繰りながら
美しい女に変身する夢でもみましょうか

ソファーには素の私がいて
洗ったばかりの髪を乾かしながら猫を抱く
まったりとした時間にはホットチョコレートがいい

午後のひととき 私だけの優しい時間



紫陽花  (3月17日)
       目覚め


「おはよう」
長い眠りから覚めたね

花が咲いて終わりを告げ
葉を落として枯れ木になった夏
あれから半年

枯れ木の中で息づいていたんだね
春の訪れを待っていたんだね
君にこんな逞しさがあったなんて
君にこんな辛抱強さがあったなんて
私 知らなかったよ

私も君に負けないようにがんばろう
京都・花灯路 2005 八坂神社  (3月18日)
      Blue-angel


青い天使に春の風が微笑んで
幾つもの大輪の花を落として行った

青い天使は翼を広げてあの人の許へ
薄桃色の花を両手に抱えてあの人の許へ

待ち合わせの日にち決まらず時間決まらず
青い天使は立ち往生

桜の季節にはきっとこの花を届けようと
青い天使はうずくまって指折り数える
大阪城公園  (3月19日)
      卒業


卒業式の季節だ
数々の卒業式を思い出す

私の卒業式
子供たちもすべての課程を修了した

私は・・・
心の卒業が出来ずにいる
私の心はまだ修士課程にいる
卒業はいつなのか見込みがない

けれど人生には卒業がない
人は幾つになっても学習しながら生きる
人生の卒業式はまだまだずっと先だ
鶴見緑地公園  (3月20日)
         春公園


「お〜い 春よ 君に逢いに来たよ」
「風はまだ少し冷たいけれど 君に逢いに来たよ」

休日の公園にはたくさんの愛がある

ピクニックシートの上でランチするファミリー
キャッチボールを楽しむ父と息子
寝転んで愛を語り合う恋人たち

公園に春の陽射しが降り注ぎ
暖かい太陽の恵みを受けて花たちが微笑む

春公園は今 愛がいっぱいだ