南禅寺
永観堂
紅葉便り・2004
京都東山屈指の紅葉の名所 南禅寺と永観堂は 今 紅葉の見ごろを迎えた
南禅寺の山門は石川五右衛門の名ゼリフ「絶景かな 絶景かな」の舞台として知られる
三門を入ってしばらく歩くと琵琶湖疎水の煉瓦アーチ「水路閣」があり
大方丈にある枯山水・虎の子渡しも見どころである
永観堂は古今集に「秋はもみじの永観堂」と詠まれたほどの名所
また本尊の「見返り阿弥陀」は有名で慈愛に満ちたお顔をされている
京都の秋の風物詩とも言われる永観堂には約3000本のもみじがある
(11月21日)
永観堂・放生池 (11月22日)
ここにも紅葉
待っていた紅葉の季節がやって来た
君たちにも秋は彩りを届けてくれたね
水面に映った紅葉は君たちだけが楽しむ世界
まるで真っ赤なじゅうたんの上を泳いでいるよう
晩秋の季節 私の心に焼きつくような紅色
来年まで忘れないでと
もみじは命の限り紅く紅く燃え上がる
私も散る前の最後の舞台を
このように華々しく華麗に自分を表現したい
南禅寺にて (11月23日)
あなたへのもみじ
京都へ行って来ましたの
これはあなたのために拾ったもみじ
写メールで送ります
桜の季節に花びらを手のひらに載せて
写メくださったお礼です
あの時あなたの手の中にいる桜が羨ましかった
私はこんなに遠くにいるのに
桜はあなたの手のひらで微笑んでいた
あれから半年
今日は京都のもみじを写メします
このもみじはあなたへの想い色です
心待ち
京都は今紅葉見ごろなり
赤いもうせんの敷かれた奥座敷で
庭の紅葉を見ながら頂く京料理
あなたと私は酒を酌み交わし再会を祝う
春の京都の桜は儚く散り切なくて・・・
秋の京都のもみじは紅く燃え艶やかで・・・
だからあなたとの逢瀬を秋と決めた
南禅寺より東へ下がる
そこがあなたと私の京の宿
週末にはあなたが私の許に来る
京都・吉兆にて (11月24日)
清水寺 (11月25日)
紅葉便り・2004
音羽山の中腹に30近くもの堂塔伽藍が並ぶ清水寺は京都観光の中心となる名刹
「清水の舞台」で名高い本堂は徳川家光が古式にのっとって再現したもの
139本の柱を組み合わせ断崖に張り出した舞台造り ここから京都の町が一望できる
春はこの舞台から桜を見下ろし 秋は絢爛豪華な紅葉を楽しむ
本尊の十一面千手観音は33年に一度開帳される世界文化遺産の秘仏である
高台寺 (11月27日)
紅葉便り・2004
豊臣秀吉の菩提を弔うため 北政所が建てた通称「ねねの寺」
東山の山々を借景に2つの池を擁した庭園は名園の誉れ高く
特に紅葉で彩られる秋はその美しさもひとしお
臥龍池にある真っ赤なもみじは「ねねのもみじ」と名づけるに相応しく
人の心にいつまでも憂いを残す美しさである
秀吉と北政所の木像を安置した霊屋の蒔絵も有名で「蒔絵の寺」の異名を持つ
東福寺 (11月26日)
紅葉便り・2004
京都五山のひとつで約5万坪の寺域を持つ東福寺は壮大な伽藍をきわめ
数多くの塔頭が甍(いらか)を連ねている
国宝の三門から本堂 重要文化財の禅堂や方丈などが続き
鎌倉・室町時代の禅宗様式がそのまま並んでいる
境内の洗玉澗と呼ばれる渓谷の約2000本のもみじは紅葉の名所としても有名で
この景色を本堂と重要文化財の通天橋から見下ろすことが出来るのが
東福寺の醍醐味である
せせらぎがいつも響いている谷から紅や黄色の波がせり上がって来るように見える
見ごたえのある紅葉だ
東福寺 (11月28日)
原点に戻って
あの人と出会った頃の私は
あの人に振り向いてもらおうと思ったことはない
それは叶わぬ恋だとわかっていたから
青いもみじが太陽や風に触れて少しずつ色づくように
私の心もあの人の情熱や爽やかさによって変化した
あの人の吐息に触れる度に私は紅く染まっていった
そして私の心の中で次々と欲望が芽生え始めた
もみじは真っ赤に燃えた後は潔く散るではないか
そして静かに越冬して春を待つではないか
紅く染まった後には原点に戻ろう
そして出会った頃の気持ちであの人を想おう
もう 本望ではないか
あの人の色に染め上げられて散ってゆくのだから
紅葉便り・2004
大阪市のほぼ中央に総面積107・7haという広大な広さで
都会に潤いを与える「大阪城公園」
天守閣を中心に四季の緑を絶やすことはなく 秋の銀杏並木もまた格別の美しさ
西の丸庭園の高い石垣と大阪ビジネスパークの超高層ビルが見事にマッチしている
天守閣は昭和6年に市民の寄付によって建設され
浪速の誇り 我らの「太閤さん」の偉業をぜひとも再建したかったのだろう
この天守閣の完成によってそれまでの大手前公園が「大阪城公園」と改名された
大阪城公園 (11月29日)
大阪・御堂筋 (11月30日)
大阪発あなた行き
今年も御堂筋の銀杏が色づきました
私が大阪の街で一番好きな季節です
故郷で暮らした歳月よりも
大阪で暮らす歳月の方が長くなりました
ここが私の第二の人生の舞台でした
四人家族が肩寄せ合って幸せに暮らしてきました
都会の空気にやっと息苦しさを感じなくなり
何度も何度も秋をリピートして来ました
さぁ・・・
私の一番好きな大阪の秋を感じてください