師走・1
        クリスマスツリー


我が家のクリスマスツリーの飾りつけをした
もう何代目のツリーだろうか?
毎年11月の最後の休日に子供たちと一緒に飾った

すっかり大人になって今では手伝ってくれないけれど
飾ると決まって 「 わぁー! 」 って喜んでくれる
お部屋のあちこちをクリスマスにして半日が終わる
幸せの灯りをともすと このイルミネーションは
25日の夜まで一度も消えることなく輝き続ける

そしてイブの夜・・・  
サンタクロースは大人になった子供たちの枕元に
今でもプレゼントを置いていく
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(12月1日)
             思い出のリース


うちにある飾りもののリースやサンタのほとんどが手作りである
昔から私が少しずつ作り溜めたものたちである

仲良しグループで PTAで サークル仲間で ご近所の人たちで
毎年秋になると 集まっては楽しく手作りしていた記憶がある

引越しや転勤で遠くに行ってしまった友もいるけれど
ひとつひとつの思い出がここにある

リースを飾る時 そんな友の顔が浮かんだ
もう同じリースを出したのだろうか? 幸せに暮らしているのだろうか?
(12月2日)
      ツリーを見ながら


聖夜を迎えるまで まだ何日もあるけれど
クリスマスツリーは恋人たちの語らいに
素敵な演出をしてくれる

夜空を彩るツリーは 今宵も二人を
ロマンティックな気分にさせた

ドライブして湾岸線の夜景とイルミネーションを
楽しみながらここまで来た
ツリーの電球は宇宙の星たちを
一同に集めたような輝きだった

恋人たちはこのベイエリアで何度も
「 I love you 」 とささやいた
(11月3日)
       幸せの灯り


イブの夜 部屋の中ではどんなハッピーが
こだましているのだろう

私の知らない笑顔のあなた
私の知らない優しいあなた
私の知らないくつろいだあなた

たくさんの愛に囲まれて 息づくあなた
イブの夜 帰る場所に帰っていくカモメたち

幸せの灯りが見える丘の上で
残された1羽のカモメに粉雪が舞う

(12月4日)
        仲良し


仲良しとのお出かけはとても楽しい
映画 ショッピング クリスマスパーティー
何をしても楽しく笑っていられる

「 私とキコはもう着いたよ 」
まだ来ない友に携帯電話

今日は仲良し5人でクリスマスパーティー
梅田のイタリアンで盛り上がろう

ピッツザにパスタにドルチェにラザニア
それからカルパッチョにリゾットも追加だね
デザートはパンナコッタとジェラート各種

仲良しでのクリスマスパーティーは
キラキラの記念日
(12月5日)
    イルミネーションストリート


いつもの街並みに灯りがついた
ジャズやゴスペルの歌声に合わせて
光のシャワーが降り注ぐ

師走の街を足早に帰宅する中
ふと立ち止まるイルミネーションストリート

きれいなスポットを見ると
あなたに写メールしたくなる

送信ボタンを押すとコートの襟を立て
足早に歩き出した
(12月6日)
         幸せのベル


ポッケに入れた手が冷たくなってかじかんで・・・
その時あなたは私の手に息を吹きかけてくれた
何度も何度も息を吹きかけてくれた

マッチ売りの少女が冷たい手を温めるために
マッチを擦ったように あなたは私にしてくれた

すると周りは優しい色に包まれて
赤や緑の幸せのベルが鳴り始めた

そのベルはイブの夜まで鳴り続け
やがてウエディングベルの音色に変わってゆく
(12月7日)
      ここにもジングルベルが・・


ホラ!こんなところにもクリスマスの可愛いロゴが!

季節限定のビールは それぞれの季節になると
たくさん出回り その時々に嬉しくて買いに走る

ビール通でない私には さほどお味の違いは
分からないのだが・・・
季節限定という言葉が 妙に嬉しい

さて このジングルベル・ビール 誰と飲もうかな
(12月8日)
     不思議に見えるのは


見る人の心模様によって 
また見る季節によって
同じものが違って見えるのはなぜだろう

師走を迎えた夜 中央公会堂を訪れた
道路を隔てた向こう側からレンズを向けた

今夜はここで舞踏会?
それともサンタクロースのサミット会議?

いつもと違う不思議な建物に見えるのは
私だけなのだろうか?
(11月9日)
(12月10日)
         光の蛍


雨上がりのイルミネーションを見た
たくさんの光が私たちに反射しては消えた

このひとときは夢かもしれないと何度も思った
光の蛍は私たちの周りを飛び続けた

幾千年経とうとも忘れることのない光

私たちだけに見えた光の蛍